Wednesday, May 31, 2006

blog - Martin Fowlerの公演を聴く

TOEICはまあまあだったかな。前回の点数を下回ることはあるまい。880 - 930のレンジになるだろうと思う。

さて、昨日、尊敬して止まないIT業界のグル(アジャイルのね)、マーチン・ファウラー氏の公演を聴きに行った。まあわかっていたことだけど、一目で、彼のものすごい才能と素晴らしく思慮深い考え方を感じる取ることができた。わたしもいつか、彼のように素晴らしい価値を生み出すような男になりたいと願うばかりだった。

公演は英語で、お題はまあお決まりのSOAだとかパターン技術だとかだったんだけど、彼が英語で話した後、日本人の女性が通訳して日本語で交互に話すみたいな形式だったんだけど(まあ英語オンリーで聞きたかったという面はあるのだけれど)、その通訳の人の信じられないぐらいの翻訳の素晴らしさにもわたしは感心してしまった。

まったくノーミス。かつ、訳した日本語も全くのよどみなく、素晴らしい翻訳を披露してくれた。あまりにも完璧すぎたので、事前の資料が充実していたのだろうということが推測できたんだけど、彼女たちの言語運用能力には内容とともに感心しきってしまった。記憶力、頭の切れ、完璧な翻訳をしうる方法論。ここにもわたしの目指すべきものがたくさん詰まっていた。

現在のわたしの最大の課題は、英語の発信力にある。受信力(リスニング/リーディング)については、TOEICでそこそこの点数をとっているということもあり、いずれ近いうちに彼女たちに肩を並べることになるでしょう。しかし、発信力(スピーキング/ライティング)については、越えなければならない大きな山がまだいくつもある。少なくとも日常会話レベルの会話は何不自由なくこなせるように早くならなくては。

わたしが英語学習の道のりに求めているものは、当然英語そのものもあるのだけれど、より重要なものはCGS(*)などのより汎用的な能力を強固にするということがあるのだ。英語学習が、ただ英語を読めて話せてという成果しかえられないのであれば、もうとっくにこの道をあきらめている。年齢のこともあるし、人は、より自らの価値を最大化すべく、その道を慎重に選ばなければならない。しかし、わたしは幹を作り出す過程で得られる様々な果実を享受しているわけです。

人生は複雑だ。そして複雑であるその有様が、また素晴らしい。一見無駄なように思えるその活動が、数年後、もしくは数十年後、大きな価値をもたらすことになる。振り返れば、将棋にハマっていたあの時期、赤川次郎を読み漁っていたあの時期、ぐうたらに映画をむさぼり観ていたあの時期は、今になってそれぞれのそれなりの価値を提供してくれているわけだ。(例えば将棋に関しては、あの13手詰めくらいの詰め将棋を楽勝に解けていたあの時期のあの活動がなければ、今の冷静沈着かつ緻密な思考プロセスというものも得られなかったであろう)


今日は仕事が落ち着いて、久しぶりだからいろいろと書いてみよう!

(*)
Concentration ・・・ 集中力
Good Memory ・・・ 記憶力
Self-Control ・・・ 自己管理能力

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