Saturday, August 19, 2006

blog - CGS、再び

MBAを目指していた頃だ。あるHPでこのCGS(*)という言葉に出会った。いい語呂だなと思っていて、しばらくは忘れていたんだけど、いろいろな勉強を進めるうちにこの語呂こそ、すべての勉強の基本、すべての天才の基本なんだと思うに至った。

『バガボンド』に登場する武蔵と又八の決定的な違いはこのCGSの違いであるように思う。集中力、記憶力、自己管理能力。これらこそその人生をより効果的にする重要な能力なんだと思う。武蔵は集中し、自分を律した。又八は酒におぼれ、成すべきことを成せなかった。

われわれが武蔵と又八の中間に生きていることは既に書いた。そしてその中間のどの地点にその存在があるということは、このCGSの能力の違いによって決定されるということをわたしは今確信している。(記憶力は若干冗長なものだ。なぜなら集中によって記憶は成し遂げられるからだ)

もちろん、この上位概念に「ビジョン」や「大志」などがあるのだと思う。素晴らしいビジョンをもってこそ個々の能力が生きるのであって、それがなければ反社会的な行動や、原則から外れた結果をもたらすことになってしまうだろう。でも、すべての基本にこのCGSがある。武蔵と又八がそれを教えてくれる。

武蔵は酒が弱い。女にも興味を示さない。ある一点、彼の場合、剣における天下無双、をひたすら追い求め、集中し、そしてその集中の結果学び、24巻以降で彼の夢は実現されることになるだろう。対して又八は、まず自己管理能力が徹底的に低い。すぐ酒に負ける。すぐ誘惑に負ける。すぐ原因を他人に転嫁する。


見えてきたかな?・・・酒を、嫌いになろうか。


(*)CGS
C ・・・ Concentration
G ・・・ Good Memory
S ・・・ Self-Control

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