しかしわたしは次の事実も忘れてはならないだろう。わたしは極めて楽観的な性格を持っており、柔軟に物事に対処することができ、必要とあらば前言を撤回することなどわけがないのだ。そしてわたしには本当のことだけが残り、あとは時間の砂としてばら撒かれるだろう。
わたしが欲しいのは証だ。わたしが生きている、わたしが歩んでいる。わたしが欲しいのは力だ。世界を一にする、1ミクロン浮上させる。わたしが心から望んでいることは幸せな笑顔であり、心の底からの笑いであり、液体を伴わない涙であり、有頂天に通ずる感動だ。
わたしには何も必要なかった。すべての物欲は忘れ去られ、運転免許は失効し、酒やタバコも目の前から完全に消え去った。わたしには何も必要なかった。くだらぬ感情など、愚かな自意識など、一利もない無駄なプライドなど。わたしはすべてを捨て去り、帰るべきところに帰るだろう。
すべてを指先に集中し、すべてを動かすだろう。
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