
そのまますぐ近くの平和公園へ入り、あの有名な平和祈念像を見上げる。わたしは明確に感じた。「しょうがない」とか、「戦争を終わらせるため」だとか、そのような話は一切が無意味だ。まったくの別次元でこのことは生じており、ここに来て、この空を見上げたことのある人間は、ただ、このようなことが二度とあってはならないと、二度と起こしてならないと、固く誓うはずなのであった。

わたしの動悸は収まらず、そのまま浦上天主堂と長崎原爆資料館を見て回った。観光気分は一気に消え去り、おそらくこの感覚がわたしの中での長崎という場所を代表するであろうことを明瞭に意識しながら、そろそろ暗くなってきたので、家路に着いたのだった。最後に長崎ちゃんぽんは食べたのだった。

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