Thursday, June 07, 2007

blog - 思想の遍歴 ~ トルストイに明日を想う



こんちわ。

今日はトルストイについて書いてみたい。ご存知ロシアの文豪で、『アンナ・カレーニナ』とか『戦争と平和』とかを書いた人ですね。まあこれらも読みましたけど(高校から大学にかけてわたしはいわゆる文学青年だったのですよね)、わたしにとって忘れるに忘れられない作品が『人生論』なのです。

まあ一言で言うとキリスト教的な利他主義(愛他主義)を説いているわけだけど、宗教みたいにあやしいものではなく(宗教を否定しているわけではないが)、科学的・論理的に人生の神秘について言及しているのが非常に刺激的だったのです。

今でも覚えている。当時ベッドがなかったわたしの部屋でフローリングに布団を直接敷いて寝ていたんだけど、寝転びながらこの本を読んでいて、あまりの衝撃に眠るのさえ忘れ、むさぼり読んだことを。銀座の本屋で何気なくこの本を購入したことを。わたしは当時もっとも柔軟な脳を持っていた時期であり、水吸う綿のように人生を吸収していったことを。


わたしは忘れてはならない。何が幸せで、何が人生かを。

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