Monday, July 16, 2007

blog - アブラハム・マズローを想う



これは5年前くらいか。

知る人ぞ知るアブラハム・マズローをわたしは忘れることができない。欲求段階説で心理学・経営学の分野で有名だが、その著書『完全なる経営』、『人間性の心理学』を読破したわたしにとって、彼の存在は既にわたしの心の殿堂入りを果たしている。

彼を思い浮かべると様々な深遠なる哲学が心の隅々に去来する。複雑なものを複雑なまま理解する心的態度の重要性、精神的満足の科学的見地からの分析、人のあるべき姿に関する仮説の提示と未来の進む道。わたしの20代の精神は彼によって完成され、そこから次へのステップを模索し始めたのだ。

人が満足するためには何が必要なのか?人が満足を感じるメカニズムとは何か?経営管理機構がそれを支援するにあたってできることは何か?お金とは何か?名声とは何か?尊厳とは、自己実現とは何なのか?──わたしは断言しよう。人に最も必要な学問は良質な心理学である。


それは明らかである。

No comments: