わたしはわたしに集中してきた。断れる飲み会はすべて断った。力の分散を防ぎ、何よりまずわたしをどうにかしたかった。自分に満足できなければ世の中に貢献したくてもできるはずがなかった。自分を愛せなければ人を愛することなどできるわけがなかった。
わたしは大人気ないと感じつつ、自分に集中してきた。一人で昼食をとり、電車の中で猛勉強をした。一人で歩きながら英語を話し、黙々とジムで登り続けた。それはそれでよかった。しかしわたしは30代の半ばをもうすぐで迎えようとしていた。社会的な責務を果たすべき時が来た。
募金を呼びかける子供たちの前をわたしは通り過ぎた。わたしは方針を定める必要があった。なりたい本当の自分になるために少し手助けが必要だった。自分に集中してきたその手法は確かに応用できそうだった。だからわたしは世界へ果たすべき10の約束を定め、それを守ろうとした。
・募金活動を見たら必ず募金する。
・電車ではずっと立っている。
・挨拶を控えめにしっかりする。
・必ず笑わせる。
・英語コーチングをする。
・コミュニティ活動に参加する。
・クライミングを普及させる。
・栄養学の勉強をはじめる。
・スピーチを行う。
・ボランティアをする。
今日は簡単にここまでにしておくが、わたしは興奮を隠せなかったのだ。
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