Tuesday, April 29, 2008

blog - 「ヨセミテ登頂」基本計画

あの日、1級課題「忍者返し」を登った4/12、わたしはある領域に入った(スポーツ科学で言ういわゆるゾーンだ)。一切の雑念が消え、力がみなぎり、わたしはあの時新たなステージを経験した。このスポーツとわたしの関係は自己実現に深く結びついている。わたしは感謝した。

学生時代、残念ながらスポーツに打ち込むということがなかった。どこか他人事のような気がしていたし、打ち込めるほどの面白さを感じなかった。球技というのがたぶん合わなかったし、対戦して勝敗を決めるという性質もわたしを妙に哲学的にさせたのだった。

そしてわたしはそれに出会った。極限までの自分との戦いがあった。高さなどへの恐怖心との戦いがあった。2日目の溝ノ口ではじめて12メートルのロープ課題を登ったとき、言い表せぬ達成感を感じた。2年前の伊豆ではじめて岩と対峙したとき、はじめて岩を克服したとき、はじめて岩の上から街を眺めたとき、わたしは強く誓った。

今こそ明確に目標を設定し、やるべきことをやるときだ。ボルダリングでは1級の課題を落とすにとどまらず、まもなく初段の領域にまで侵入するだろう。あとは巨岩を登りきるための技術と体力を身につけ、自分の限界をさらに押し上げるために世界の絶壁を登りきるのだ。そこでわたしは新しいわたしと出会うのだ。

■基本方針
・外岩にフォーカスする。
・万全の安全技術を身につける。
・そして2008年10月、わたしは登る。

■タイムライン
2008/5 Mobilization
2008/6 Japan (5.12)
2008/7 Japan (Multi pitch)
2008/8 Japan (Crack)
2008/9 Japan (Most famous)
2008/10 Yosemite

■重要戦略
・5月ですべての準備を終える。(器具購入、チーム結成、知識習得)
・6月に5.12レベルのルートをオンサイトする。
・7月にマルチピッチの技術を習得する。
・8月にクラッククライミングの技術を習得する。
・9月に日本のどこかの有名ルートをオンサイトする。
・ヨセミテに降り立つ。


新しいものが待っている。

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