わたしの興味を政治へと向けさせたのは間違いなく小泉純一郎その人だ。メルマガを購読するとともに、彼の底の深い人間性にわたしは度々感銘を受けたのだった。彼ほどの政治家はしばらく現れず、全体としての底上げの後、10年後くらいに政治革命が起きるというのがわたしの予想だった。
現総理が郵政民営化の基本的枠組みに対して反対を表明した。それに対して久しぶりにその人は公の舞台に立ち、心情を吐露した。わたしはそのビデオを見、そして彼の昔の動画を見た。彼の行動には散々涙したが、再び涙があふれてきたようだ。
あれほどの人がいただろうか。わたしが感動するのは、そのような人と同時代を生きられたことだ。わたしが悲しいのは、そのような人にはしばらく、または永遠に、会えないのじゃないかという予感によってなのだ。どれほどのことは彼はやったろう。どれほど彼は、真摯に政治に向き合ったろう。
歴史上尊敬する人物は織田信長であり、坂本竜馬だ。しかし現代で最も尊敬する人物を上げよと言われればわたしは小泉純一郎、そしてバラック・オバマを上げるだろう。この二人に共通しているのは決して揺らぐことの無い価値観。歴史への深い認識。そして未来に対する確実で情熱的なビジョンというところになるだろう。
わたしは彼に会えてよかった。
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