(※ロフト構造。ここでいくつもの懸垂運動が繰り広げられた)
2/1の福岡発、東京行の航空券を購入した。まもなくそのときは訪れる。
実は今日、住み慣れたレオパレスのマンスリーマンションを出なければならない。10/29から90日間契約だったので、あと6泊分足りなかったわけだ。延期もできないということで(次が決まってしまったらしい)、今日から1週間のホテル暮らしが始まることになる。全日空ホテルにした。
さて、わたしは今日、あらためてここ福岡で経験した5つの成功というものを宣言どおり書いていくことにしよう。総括すると、極めて生産的な時間を過ごしたばかりでなく、新しい人生の概念との出会い、新しい場所・料理との出会いがあった。さあ、時間は限られている。
・福岡化の成功と部分的な失敗
・プロジェクトへの理解とすさまじい経験
・英語能力の実践と科学的トレーニングによる漸進的な成長
・クライミング能力のロフト構造を生かした成長と部分的な挫折
・新しい人生の概念との出会いとその深耕
大体このようなところになると思う。さて個別に述べていく。
・福岡化の成功と部分的な失敗
「福岡化」(Fukuokanization)というのは福岡という土地にいかに素早く効果的に馴染めるか、何かを手に入れられるかということを意識的に意図したプロセスに他ならない。これは過去のブログでの書き込みでその成功(と部分的な失敗)が語られていると思う。長崎、熊本もよかった。
・プロジェクトへの理解とすさまじい経験
仕事の話になるが、今まで経験したことがタイプのプロジェクトを結果的に期間限定で経験できたことは、すさまじい効果を今後のわたしに及ぼしていくだろう。具体的に言うとわたしが今まで経験してきたタイプというのは「アプリケーションの開発・導入」というプロジェクトで、今回のは「インフラ及びアプリケーションのメンテナンス」プロジェクトだった。
規模がすさまじく大きく、日本を代表するようなプロジェクトの1つだった。100人を優に超えるメンテナンス要員。48CPUなどのサーバー群。膨大なトランザクション。高い保守品質(変更管理のプロセスがこれはど実践されていた組織をはじめてみた)。そして忘れてはならないのが顧客側の優れたリーダーの存在と、グローバルなメーカーのIT子会社の仕組みと働きについての理解。夜勤も何回かやったが、非常にいい経験だった。これは必ずわたしの今後に生かされることになる。
・英語能力の実践と科学的トレーニングによる漸進的な成長
福岡のプロジェクトではうちの会社はオフショアも含めて20人くらいの体制で(オフショアでは24時間体制だから常時20人いるわけではない)、オンサイトにインド人が4、5人、そして日本人が1人(わたし)という構成だった。その中で英語を使ってコミュニケーションをとらなければならなかったわけで、経験値という面ではかなり充実した3ヶ月だった。
また、英語は未だわたしの主要な学習領域であって、散々このブログでもその苦節が語られてきたわけだが、1日平均3時間以上の英語勉強時間がとられていただろう。主に暗唱、朗読、読書、新聞、単語チェック、英語思考、英語ブログ、英語ビデオというところだった。特に、紙とペンを使って気になった表現・単語をノートにため始めたときから、英語力が急速に上がっていったのを感じた。人間は紙とペンを使うべきだ。
・クライミング能力のロフト構造を生かした成長と部分的な挫折
このレオパレスのマンスリーマンションはロフト構造を持っていることは既に述べた。その場所自体は使われることはなかったが、いい縁をそれは持っており、極めて自由に懸垂トレーニングを行うことができたのだ。一日100回を超えたのは結局数えるほどだったが、基礎体力という点では大きな成長を遂げることができただろう。
ここ福岡ではジムに通いはしていたが、それはより高いレベルの難度をもつ課題に取り組むというより、東京に戻った後を見据えた準備運動のようなものだった。集中的な柔軟による体の柔らかさの確保というものを主眼に、いよいよより高いレベルに到達するための3ヶ月だったのだ。新しいシューズ、新しい左手が手に入った。いくつかの怪我もしたが、それは克服可能だった。
・新しい人生の概念との出会いとその深耕
いろいろ書いてきたが、「福岡」という点でもっとも重要なことはこのことだと思う。わたしは生まれ育った場所から遠く離れ、一から何かを築くつもりでここへやってきた。人との出会いを積極的に受け入れて、よく話し、よく考えたのだった。その過程で博多美人の危険な側面を味わうことにもなったし、しかし総じていえば、ここ福岡の人々は素晴らしい人々だった。
新しい概念というのは主に気持ちを整理することと、「待つ能力」、つまり精神修練の態度を身につけたことだった。それと共に「愛の概念」、つまり人類愛などの様々な種類の愛の発見と、その理論の構築と創造的破壊、そしてそれへの実践的態度の研究などがあった。わたしはスタバにこもることが多くなり、しばしば空を見つめては、過去と未来を行き来し、偉大なるものへの感覚に打ち震えたのだ。
挑戦は確かにいつの時代でも報われるのだ。
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