(※空港に向かうタクシーから朝日が目に入る)
今までアメリカ、ヨーロッパと、西洋世界を旅してきた。わたしはどこか西洋的なものを持っていると思われたし、アメリカへの憧れがあった。英語を勉強し、それに備えた。
中国は視野には入っていたが、それはその他のBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、チャイナ)と同様な位置付けだった。世界を見て見聞を広げるということと、投資先を探すためだった。
中国を旅し、中国を感じる。そこには事前に想定していなかったような化学反応が待っていた。わたしは、中国人ではなかったか。わたしは大陸に生まれ、大陸的に育つのではなかったか。
中国人は他人ではなかった。彼らのメンタリティーの奥底までわたしは入り込み、そこで彼らが感じていることを感じ、彼らに危うく取り込まれそうだった。わたしは夢を見ていたのか。
左足が壊れなかったら、もっとわたしは翼を広げ、自由に飛び回っただろう。わたしは次の作戦を練り、それに備えなければならない。わたしの旅の戦略は大きく方向転換をみせようとしていた。
わたしは世界中に友達を作ることができた。わたしの大陸的情熱は刺激され、大陸的鷹揚を、すでに持ち始めていた。わたしは大陸的に生き、大陸的に行動する。わたしは大陸的だから。
わたしは万里の長城に、わたしの大陸を見たのだ。
No comments:
Post a Comment