これ、ロンドン塔。中に入ることもできたが、やめておく。入場料が取られるらしいが、いや、お金がどうのこうのではなく、わたしは先を急がねばならない。さあ、じっくり英語舌を鍛えた成果をみせようと、外人に話しかける。"Would you take a photo for me?"
イギリス人だと思われたに違いない。「代わりに俺たちの写真も撮ってくれよ。」とフルスピードでまくし立てられる。撮ってあげたさ。そしてタワー・ブリッジを渡るときにインド人カップルが自分たちで写真を撮ろうとしているのを"May I help you?"的な視線で見る。撮ってあげたさ。そしたら代わりに撮られたさ。
徐々にテンションが高まる。そのままタワー・ブリッジを渡り、対岸を歩き、ロンドン橋を渡ってこちら側に戻ってきた。セント・ポール大聖堂を見るためだ。
St. Paul's Cathedralは何かの工事を行っていて、トラファルガーもそうだったけど、観光客にとっては残念な時期だったに違いない。観光客ではないわたしはそんなことを意にも介さず、中をちょっと覗いてみたり、Cathedralの前の階段で足を休めたりしていた。 そしたら来たよ!
わたしは自然が奏でる歓喜の歌を聴いた。晴れるとやっぱりいいし、何ともいえぬ精神的な盛り上がりを感じた。わたしは天候などに左右されぬ強靭な意志をすでに今日身につけていたが、これに勢いを得てロンドン全域制覇をやってやろうじゃないか。世界には、まだまだ見るべきところがたくさんあるのだ。
No comments:
Post a Comment