Tuesday, December 05, 2006

China - 「国家統制主義について②」



もう率直に語ろう。

民主主義の弾圧。国家による情報統制。Googleから除かれるキーワード。中国の政体、政治に関してはネガティブなイメージが強いだろう。わたしも同じように感じていた。自由こそすべてだと。言論の自由だと。本当だろうか?

Googleから漏れる汚い言葉。止まらない犯罪。極めて非人間的な活動が行われる極めて日常的な夜の街の風景。へどが出そうだ。何様のつもりなのか。このやり方が本当に正しいと、間違いなく言えるのだろうか?

わたしは中国人たちの仲の良さそうに連れ立って歩く姿や、腕を組んで歩くカップルや女性同士、そしてその静寂さが好きになってしまったのだ。夜は早く、酔っ払いや、魔法使いたちは見当たらない。本屋には人があふれ、難しそうな漢文を老若男女、一生懸命見入っている。

郊外からの混んだバスの中で見た搭乗員の若い男性の力強い視線(写真を撮りたかったほどいい顔をしていた)。若い女性たちの質素な姿と、そのひたむきさ。わたしは、涙が出そうだったのだ。考え込んでしまったのだ。


何かとてつもない大きな過ちをわれわれは犯し、見過ごしてきたのではないか。

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