Wednesday, September 26, 2007

blog - 意志の強さについて



最近、よくそんなに勉強できますねと質問される。

意志が強いと思われる人がいるかもしれないが、それは事実と大きく異なるという結論になるだろう。なぜならわたしの意志はそんなに強くないし(過去、鉄の意志を追い求めていたことは否定しない)、意志を強くみせるにはそれなりのテクニックがあるからだ。それを今回述べようと思う。

わたしがスターバックスを利用しだしてから一日の勉強時間が5時間から10時間へと飛躍的に増えたということは既に述べた。最近はわれながらなかなか勉強できているように思う。その秘訣の構成要素としては大きく①目標設定、②環境整備、③楽しみながら勉強、④アイデアを生かす、というところになると思うが、これから少しそれぞれを見ていこう。

①目標設定
・わたしの今回の例であればTOEIC950や英語達人など、具体的?な目標を設定することが重要である。いや、別に具体的でなくてもいいと思う。ただ燃えられれば。熱くなることができれば。ふとしたはずみに布団から飛び起きて、勉強机に向かうような衝動が月に数回ないしは週に2、3回あるようなものであれば。

・また、一緒に勉強する仲間、ライバルといったものも必要になるかもしれない。例えば次のTOEICにわたしはあるもの(焼肉)を賭けている。そういったものがあれば、そういったものを複合に整備していくことができれば、人間の心という実に弱いものに対して目標の達成という成果を生み出す大きな原動力となる。


②環境整備
・これがポイントかもしれない。というのはわたしはこれがうまいというか、意志が強くないということわかっているから(過去、鉄の意志を追い求めていたことは否定しない)、「勉強せざるを得ない、または進んで勉強せざるを得ない環境」を作る能力に長けているということになるからだ。これを解説してみよう。

・例えば、わたしの家では地上波のみならず、あらゆるテレビ番組というものが見えないような仕組みになっている。テレビ装置はあることはあるのだが、そのスイッチを押しても日テレやフジテレビは写らないようになっているのだ(これが意図的なものであると断言できることは既に述べた)。そしてそのテレビ装置はDVD装置とつながっているから、自然わたしの家には『フレンズ』や『24』などの英語学習用のソフトが多く並ぶということになる。

・日常を英語でより多く満たすという環境づくりもあった。例えば外資系の会社に転職してインド人たちと英語トークをせざるをえない環境に身をおいたというのはその代表であるし(ま、これは話が大きすぎる)、三鷹に住んで朝始発で30分座りながら勉強できる環境を作ったというのもあるし、iPodに音楽をダウンロードできないような心的構造にもっていったというものあるし、昼に一人でスターバックスで勉強できるように職場の人間関係を工夫したりというものもある。


③楽しみながら勉強
・「目標設定」をWhat、Why、「環境整備」をWhen、Whereとすると、この楽しみながら勉強するというのはHowにあたるものということになるだろう。楽しみながら勉強するというのはわたしの勉強法の骨格を成すものであり、これなくして一日10時間の勉強はわたし的にありえない。ではどのように勉強を楽しむというのだろう?それをこれから述べたいと思う。

・わたしはあるとき気づいた。楽しみながら勉強をしているという時間があることに。そしてその時間はある共通した特徴を持っているということに。①苦痛を伴わないものであること、②成果を測定できるものであること、③成長に結びつくことが理解可能であるもの、くらいだろうか。

・「百ます計算」というものをやったことはあるだろうか?これを実際に2週間続けるとよくわかるのだが(1回か2回やっても今回わたしが言う効果は実感できない)、人間の能力というものはあるものを続けて行っていくと「必ず成長する」のである(百ます計算でいえばその時間が不思議なほどにどんどん短くなっていく。なお、世界記録かそれに近いと思われる48秒という記録を叩き出したことはここで述べる必要はないが、一応述べておく)。

・①の「苦痛を伴わないものであること」というのは解釈が難しいところではあるが、例えば英語のレベルが初級のときにTimesを辞書を引きまくりながら読んでも、それは苦痛であるばかりか効果的でないのは十分理解できるところであろう。脳に微妙な引っかかり、これは快感と言ってもいいと思うが、それを感じられるような負荷を与えるトレーニングを行いなさいということだ。そうすると楽しめるからだ。例えばわたしは今TOEIC英訳をやっているが、これくらいの難度の文章が今のわたしにはちょうどよく、これが新聞に出てくるようなものを訳しなさいと言われればそれは難しすぎるか、今のわたしには役に立たないだろう。

・②の「成果を測定できるものであること」というのは、例えば今のわたしのTOEIC英訳であれば英訳した結果の答えがあり、それと比べることによりわたしがノートに書いたものがよかったのか悪かったかのかが測定可能であり、それが勉強の楽しさに結びついていくということだ。思い起こすと良い。テレビのクイズ番組は答えがあるから面白いのであり、答えを生み出すことそのものが楽しくなるということを。

・③の「成長に結びつくことが理解可能であるもの」というのは、まさに百ます計算の測定結果の棒グラフであり、TOEICの点数の履歴であり、昨日覚えた表現を明日職場で実際に使うということであり、人間というものは成長を心の底から楽しむことができ、それは子供たちを見れば一目瞭然なことであるが(楽しんでいない子供はいまい。なぜなら子供は例外なく成長しているからだ)、その成長に直結するような活動には心の底からの楽しみでもって没頭できるようにできているのだ。それを改めて理解する必要がある。


④アイデアを生かす
・これは「スターバックスでの1時間の勉強」のアイデアのところで述べたことであるので多くは語らないが、「それ」に没頭し始めると、アイデアが湯水のように沸いてくるのが実感できるだろう。例えば電子辞書の使い方は日増しにうまくなり、iPodの新しい活用法、TOEIC中心主義という発明、いろいろなところでのいろいろな勉強、そしてその組み合わせなどが心の底からあふれ出し、その創意工夫をしているということ自体も、大いなる喜びを生み出すであろう。


結論は1つ。意志は作られ、それがまた意志となる。

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