Friday, July 21, 2006

blog - 今の会社について (2)

しかしそれはそれでよかった。いや、よかったということはないが、それはあるべき姿であり、必然的な到着点だった。物事を成し遂げるためには、力量、正しい現状認識、時流、実行力、タイミング、そして運が必要だ。特に時流というのは、極めて大きな現実をわれわれに突きつける。

時流に乗らない革命は、いつの時代でも成し遂げられず、むしろ有害な側面を持つ。レーニンのがそれだし、ジーコのもそうなのかもしれない。正しいことが起きるには、正しい人と、正しいタイミング、正しい環境が必要だ。菜食主義をしていたときの経験が、このような悲観的な見方を醸成している。

わたしは負け犬だし、敗軍の将は兵を語るべかざるだ。というより革命など必要なかったのかもしれないし、わたしは正しい場所、正しい時間にいなかった。「何かを成すには偉くなっていなければならない」。「国の大事を行うには内閣総理大臣ないしは重要なポジションにいなければならない」。それはわかるが、単面的なものの見方であることも間違いない。

経営陣、上司、先輩、同僚、そして後輩の中には、何人かの尊敬できる人物がいた。わたしは彼らに対しては真にリスペクトを抱いているし、嬉しい、楽しい時間を過ごした。ただ、敬意を抱けない人たちに対しては、コミュニケーションは常に相互作用を持つので、つまり好けば好かれ、憎めば憎まれる場合が多いように、いい関係を築けなかった。

わたしは沈みつつ、可能性にかけていた。新しい出来事ともに、新しい変化、新しい態度が自分の中に生まれるかもしれないと考えていた。それが本当に起き得るのか、待ちの姿勢で、つまり消極的な姿勢で待っていた。しかし積極的ではない態度、行動で新しいことが起きることは少ないのが世の常で、それは現実にならず、わたしは今PCに向かい、この文章を書いている。


今が、変化を起こすときだ。

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