Friday, May 16, 2008

blog - オバマとイラク戦争 (Obama 2008)

ヒラリーとオバマの違いの最も際立ったものはイラク戦争開始に対する当時の態度であり、マケインとオバマを最も区別するものはイラク戦争に対する評価と今後の戦略ということになるだろう。もしヒラリーが当時イラク戦争に反対していたら今の状況はないし、もしマケインがイラクからの撤退を叫んでいたとしたらマケインは共和党から立候補していないだろう。

わたしがオバマに最も期待する領域は外交であるし、これは識者と意見を同じくするだろう。まず、オバマ政権の中立的な、平和的な、そして平等的な外交は世界のあらゆる国から歓迎されるだろう(しかしその一方でオバマ政権の一貫した、力強い、信義を求める外交に一部の国は苦しめられるだろう)。そしてそこから得られるアメリカの威信回復に国民は喜び、そこから何らかの重要な局面に進むだろう。

フィデル・カストロが去ったキューバ政権は随分いい状況になっているようだ(フィデルの実弟が政権を継ぎ、自由平和的政策を進めている)。この例からもわかるように、施政者の交代とその適切な政策はその国を大きく改善するし、その逆もまたありえるのだろう。しかしわたしは信じて疑わない。あのキューバ危機のときにJFKが示した勇断と、イラク戦争開始前に示したオバマの勇断が、100年後の世界で合いならび賞されることを。


国が果たすべき役割は大きく、一人の声は世界を変えうる。

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