Thursday, May 15, 2008

blog - オバマとスピーチ (Obama 2008)

99.9%の日本人は今のアメリカ大統領選をいつもの大統領選のようにみているだろう。確かに女性初や、黒人初や、イラク戦争、ガスプライスだとか言われているが、所詮はいつもの8年前に見たような、4年前に見たような、それらと同じ選挙戦にとらえているだろう。

それはもちろんしょうがない。ここは日本でアメリカではない。そこには言語の壁があり、日本語を理解する日本人は英語を話すアメリカ人の話すことを直接は理解できない。しかしこのことを今回ほど残念に思ったことはない。そして30分ほどの演説をその背景まで含めて理解している人は皆無だ。

そしてオバマの2冊の著作、対立候補の政策、キング牧師から続くアメリカの暗い歴史を理解している人は少ない。世界の構造を、ヨーロッパとロシアの関係を、中東のイスラエル政策を、東南アジアを取り巻く状況を理解する人は少ない。ましてやローマの物語を、リンカーンの演説を、明治の維新を。


人がオバマの演説に涙する理由。それをわたしは知りたかった。

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