Friday, April 28, 2006

investment - 久しぶりの取引。自動車業界

2年ぶりに大きな金額を動かした。ホンダの株式分割につられてか、日産も久しぶりの大きなアップを果した。半分売った。2倍。

株式投資はリスクがある金融取引だけど、わたしはリスクを極限まで小さくする戦略をとっている。常識でいって「下がるはずがない」という業界/銘柄を慎重に選択し、それを長期間あたためる。

株式への直接投資は現代の資本主義世界に生きる人間にとっての正常な、自然な行動であると思っている。銀行への預金は間接的な株式への投資に他ならず、わたしは自分で何らかの判断をしたいと思っていたから、この様々な相乗効果を生む行動を取るに至らざるをえなかった。

業界でいえば、今までいろいろな業界を見てきて実際に投資もしてきたけれど、グローバルに成長を期待できる業界が一番リスクが低いように思えた。今様々な業界を俯瞰しても、自動車業界ほど日本企業が安定的にかつ継続的に成長できる業界はないだろう。

日産自動車に投資を続けてきた理由は、直接には『ルネッサンス』などの著書を通じてカルロス・ゴーンという人間に期待が抱けてたのと、証券分析の結果その株式が割安であると判断できたからだ。あの9.11の直後から買い始め、それからも定期的に買い続けた。

みながスポーツ新聞や漫画を読みふける中、『ルネッサンス』を読み込んでいた何年も前の新幹線の中の記憶が蘇る。わたしは確かに危険は道を歩んできたのだろうけど、振り返ると、今の満足いく投資結果というものは自明の成果であったような気がする。

トヨタや日産のドメインが日本国内に限られていたのであれば、たとえ彼らがとてつもない努力を積んで素晴らしい製品を生み出していたとしても、わたしはこの業界に対して投資を行うことはなかったであろう。結果論と批判を受けるかもしれないが、わたしはこの日本の株式市場における自動車業界の興隆を予見していたのだ。

信用取引やデイトレードを続けている人の何人かは、何千%という驚異的な利益を得てはいるだろう。しかしそれは競馬において万馬券をあて得る人のように、希少だし、不確実だし、他の生活要素に対しての相乗効果が得られるものではない。

わたしが相乗効果といっているのは、ご想像の通り、証券分析や企業戦略への理解といった自分自身のスキルアップと、社会とのかかわりだとか、新聞を読むことが面白くなるだとか、英語で財務諸表をよく読むモチベーションになったりするものだとかを意味する。

誠実な先見者が言うように、素人が何の勉強もせぬまま株式投資を行うことほど危険なものはない。わたしは投資を行う前に投資関連の書籍を15冊以上読んだし、それ以外にも経営学への理解といったあらゆる無形/有形の蓄積があったわけだ。

そして投資を始めてからも、継続的な学習は言うに及ばず、様々な経験/観察を続けてきたわけだ。ニューヨークやロンドンにおいても車種構成やブランド別の分析などを何気に行っていた。(例えばニューヨークのタクシーはフォードとトヨタで占められており、ロンドンの車はセダンがなぜか少なく、ミニバンが主流になっているなど)

わたしの今後の課題としては、例えば有名な経営学者である大前研一がみせる国際的な鋭い分析力を身につけることや、プロフェッショナルに近づくような証券分析力を身につけることだが、わたしには他にもやるべきことがたくさんあるから、相乗効果の最大限の発揮という視点を忘れることなく、経済人として、そして投資家として、いろいろと活動していきたい。


投資家を志す若者へ。

以上

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